第5回情報教育フォーラム

第5回情報教育フォーラム
−情報教育のめざすものとその環境の変化−


 平成7年8月3日、大阪電気通信大学において、第5回情報教育フォーラムを開催しました。
 平成元年に新学習指導要領が公示され、今年から全ての校種で情報に関する教育が始まりました。しかし、昨今の情報機器の普及は、当時の予想を大きく上回り、情報社会の様相もめまぐるしく変化しています。
 このような中、情報教育にマルチメディアやネットワーク利用を加えることが盛んに主張されるようになってきました。そひて、激しい情報環境の変化は、全ての教育段階で情報教育が実施始められた今、様々な問題も発生しているようです。
 この様な背景を踏まえ、この年の教育フォーラムは、次のような情報環境と情報教育について、IEC会員がコーディネータとなり、問題の洗い出しと、これからの情報教育の在り方について、意見や情報交換を行いました。

1.マルチメディアと情報教育(大西・西野)
     ・高価な装置や高度なアプリケーションでなくてもできる手作りマルチメディア教材の紹介や授業展開

2.ネットワーク利用と情報教育(小山・野口)
     ・インターネットを利用した情報教育の展開の可能性、ネットワーク社会でのモラル教育の重要性を指摘

3.教科教育と情報教育(中西・高橋参)
     ・教科埋め込み型情報教育、独立教科型情報教育の長短所の指摘、今後の展開について

4.企業内教育と情報教育(中村・中根)
     ・社会教育としての情報教育、企業の中で進む情報化対応や求められる人材について

 翌日から始まる「教育システム情報学会(旧CAI学会)第20回全国大会」を前にして、多くの教育現場の方々に参加いただき、新たな情報教育の在り方が見えたフォーラムとなりました。