第193回IEC議事録

第193回IEC研究会
日時:2006年3月12日(日)
   13:30〜17:00

場所:関学大阪梅田キャンパス
       大阪市北区茶屋町19−19
    アプローズタワー14階
    電話:06−6485−5611
   http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/

司会:横山先生
書記:矢島先生
出席者:横山,西本,角南,河俣,岡本,秋山,野部,下倉,高橋,金田,河野,江見,石川,矢島,田中(規)
見学:大久保
内容:
1.会務(諸会連絡・報告,情報回覧等)

報告
1)
3月11日(土)JSiSE学生発表会 神戸
10件の発表 次年度は常磐会学園大学にてテレビ会議発表になる予定
1月申込予定
2)
2月25日(土)26日(日)情報コミュニケーション学会 園田学園女子大学

連絡
1)
9月16日(土)ET(電子情報通信学会教育工学研究会) 摂南大学
2)
5月13日(土) CE(情報処理学会) 千里金蘭大学
(締切3月13日)

その他はBBS(http://bbs.psn.ne.jp/iec-ken/iecall/)に書き込みをお願いします。 

2.研究報告
(自由枠・60分)

石川先生:統計学やその他の領域の問題自動生成

「統計学」「統計学」
科目の特徴
・100人を超える履修者 
・電卓持参
・座席自由(グループで協力して問題演習を意図している)
・出席点+試験点

目的
・出席点を稼ぎにくるが演習に取組まない学生をどうするか

実践
・全員に違う問題→採点が大変
・「どんなデータからも標準偏差が算出できる」が目標→水道方式
・本物っぽいデータの作成→一定以上の度数のデータは正規分布させたい
・現実との剥離
・自動生成しにくい問題(育成しにくい能力)

課題
原理を理解してほしいものと機能だけ理解すればよいもののその違いはどこか?
専門教育の先生からの要望にどう応えるか?

主な意見・コメント
「科目間の連携に関して描いた本はない。学生のレベルの分析が先で,その後でどの範囲を扱うか。」
「どちらの立場でやるか。共通の基礎なのか,専門の基礎なのか。」
「科目名を『データ処理』にした方がよいのでは。『統計』だと数学寄りでは。」
「大学4年間の工学教育のカリキュラムに関する本が岩波にある。」
「学部と大学のレベルによっては標準偏差を手計算出来なくてもよいのでは。」
「標準偏差と平均からデータを生成させる練習はどうか?」
ー標準偏差をきっちりあわせるのは難しい。
「小数第何位までくらいで設定すればよいのでは。」
「情報教育の立場か専門教育の基礎の立場かをはっきりさせればよいのでは。」


グループ発表枠(第5グループ)

江見先生 「基礎数学の本が出来るまで」

インストラクショナルデザイン

問題の定義
・ニーズアセスメント→指導要領の分析
・学習者の分析→教員の経験と学生からの質

設計
・ガニェのモデル
・5つの教授方略

開発
・教科書の問題を採用
・著作権に配慮

供給
・出版社の仕事

「第5グループ 数理情報教育部会の立ち上げ」

5つの目標
1)情報Bの範囲は全て
2)モデル化とシミュレーション
3)コンピュータを指向した算数・数学教育
4)コンピュータを意識した理科教育
5)離散数学の普及

本のWeb化
MathTypeでMathMLを作成
講義映像,掲示板と組み合わせたWebサイトとして運用

質問
「2冊はどのような使い方か。」
ーリメディアルが基本。情報の学生ならばABCだけでよいと考えている。
「数学の教員免許取得において,ExcelやBASICの扱いはどうなっているのか。」
ー数学科教育法で現在の教科書にあわせて扱うはず。
「Mathematicaは使わないのか。」
ー数値処理を中心にするのであまり考えたことはない。

3.その他

情報倫理グループの本のe-Learning化に伴う規約の作成について

河俣先生によるアンケート
「大学院に何を望むか」

今後の活動について
・第200回IEC研究会記念パーティについて
・グループの見直し及び研究発表の順番について
・部会は整理してWebに載せる