第189回IEC研究会議事録

日時:2005年11月13日(日)
   13:30〜17:00

場所:関学大阪梅田キャンパス
大阪市北区茶屋町19−19
    アプローズタワー14階
    電話:06−6485−5611
   http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/

司会(敬称略): 新田
書記:西本

出席(敬称略):西本,新田,角(宏),石川,秋山,河野,高橋,松下,野
部,飯田,野口
届け出による欠席(敬称略):下倉,金田,正木,大森,中西,小谷,横山,田
中(規),石桁,吉川

内容:

1.会務(諸会連絡・報告,情報回覧等)

(a)諸会連絡・報告(全てこれからのもの)
11月19日(土) テキストマイニングの講習会 千里金蘭大学
詳細ならびに、申し込みは下記のWebから
http://www.u-manabi.org/
教育工学学会の際にジャストシステムが行ったのと類似の内容
11月25日(金)13:30〜17:00 「情報セキュリティサミットin奈良」開催記念セ
ミナー 奈良県立図書情報館
主催:NPO法人 なら情報セキュリティ総合研究所(後援:奈良県)
11月26日(土) 13:00〜16:00 近畿情報教育連合第7回合同研究会 龍谷大学 深
草キャンパス紫光館
http://www.u-manabi.org/
12月2日(金)17時〜20時 日本インターンシップ学会 関西支部設立記念
フォーラム 大阪経済大学・北浜キャンパス講義室
http://www.osaka-ue.ac.jp/zemi/makimoto/jsi/
http://www.osaka-ue.ac.jp/zemi/makimoto/jsi/forum.html#forum(会場の講義
室案内)
12月10日(土) 13:00〜16:00 JADIE 第2回フォーラム「テーマ:〜科学・技術立
国再構築−骨太・情報教育の役割〜」 上智大学 四谷キャンパス 図書館8階
L―812教室
http://www.fest.or.jp/jadie/e_forum02.html
12月21日(水) 10:00〜17:40 教育学習支援情報システム研究グループ(情報処
理学会内CMS研究会) 第1回研究会 大阪大学中之島センター
http://www.ulan.jp/sigcms/

その他,会員に広報したい行事はBBSに投稿してください
http://bbs.psn.ne.jp/iec-ken/iecall/

(b)回覧
IEC情報倫理グループ 『改訂版 情報倫理』(実教出版)→本日出席者には配布
CD-ROMビデオ教材 『これだけは知っておきたい インターネット安全教室』
(経済産業省 NPO日本ネットワークセキュリティ協会)
PPT印刷資料
「犯罪の被害にあわないように」(奈良県警察本部ハイテク犯罪対策室 高橋正樹)
「深刻化するコンピュータウイルスの現状―スパイウエアとボットに注意―」(帝
塚山大学経営情報学部 高瀬宜士)

2.研究報告

(自由枠・60分)
「出席の記録,学生への個別情報の配信を用いたsystemの構築」
石川高行先生(大阪国際大学)
学内研究助成を受けている
学生への個別情報提供
 従来の方法→板に紙の掲示板
 学生個別の情報は掲示できない;個人情報の問題;いつまでも(はがしてもら
わない限り)古い情報が残る
 一方,portal siteはうまくいかない
 例:http://oh-o.meiji.ac.jp/index.htm
 仕組みは大掛かりでも学生が使ってくれていない(認知度が低い)場合がある
 pull型の情報配信;自宅PCがない学生はどうしたらよいか;大学でもPCに触れ
ない学生はどうしたらよいか(mailでも対応できない層)
 mailによる配信で解決できないか?
 個別情報OK;push型配信;携帯電話への配信もOK(文字数制限はあり);mail
も読まない学生には別対策
一教員としての情報配信
 単なるお知らせならばmailを用いbccで配信すればよい(全学生対象のものな
らOK)
 学生個別の情報配信したい→出席情報,小テストの得点;csvファイルを利用
 毎週のtyping(キーボードマスター利用)の得点を配信
 2005年度前期は各自の得点のみ配信;2005年度後期は得点で他の学生と対戦す
る形式
 対戦相手は毎週変更(勝利数が近い学生と);得点が離れた相手とも勝負でき
るように連続出席ボーナスや連続成長ボーナスなどの加点要素もあり
 system→csvファイルを用意してRuby scriptを実行;慣れていない教員には敷
居が高い
 何人もの教員が情報配信を始めたらどうなるか→多種多様のmailが学生には来
る→見てもらえなくなるのでは?
server化
 簡単な操作(csvファイルを用意しアップロード)だけでserverから配信する
ようにできないか
 複数の教員からの情報はまとめたい;mail magazineの形式が基本;緊急情報
は随時配信;就職部からの情報もまとめる
 学生の自宅/携帯addressの収集→個別の教員が把握・管理することは困難
→serverで一元管理(希望する学生に登録してもらう);携帯の字数制限問題は
解決する必要あり
 とりあえず現在は出席情報だけをserverに蓄積中
入力の問題
 多くの大学では出席重視と思われる;確実に出席をとらなければ学生から不満
(代返問題など);いくつかの方法(学生証を磁気readerで/bar code reader
で読取);学生証を使う限り代返は防げない;結局出席票に頼らざるを得な
い?;(出席が100名を超えると)入力の負担大;並べ替えずに入力できないか
(誤記や判別困難文字等への対策は?);入力時の打鍵数を減らせないか;
Excelの入力シート(学籍番号の下数桁だけを打ち込めば自動的に補完する)
 UMLの代わりにAccessの「リレーションシップ」
 科目によって内容が違うもの(出席以外;毎週の小テストなど)はどう扱うか
現時点の実装
 入力用Excelシート→csvファイルへはき出し→databaseへ手動でアップロード
理想は・・・
入力用Excelシートから自動的にアップロード;web上での1クリック操作で済む
ように;定期/随時配信の選択
今後の対策
 mailすら見ない学生への対策;mail配信と同じ内容を窓付き封筒で;教員の簡
単な指定で封書送付を可能に;実際の作業(印刷・封緘・投函)は誰が?(事務
職員?);費用の問題(どこの部署の費用?)
今後の課題
 他大学でも簡単に使い始められるようにpackage化したい
 インストールの手間の問題;MySQLなどのserverは必須にするか;単独PCでも
使えるようにするか
 設定の問題;(テスト段階なので)現在は権限が甘い状態で利用
質疑応答(Cはコメント,Qは質問,Aは回答)
C:幼児教育学科など厚労省管轄の学科の場合,出席簿を保管するなど,出席管理
を厳密にする必要が出てきている
C:単独PCで使えるようなpackageだと有難い(現段階では全ての教員がPC利用し
ているわけではないので)
Q:基本的には学生の携帯への配信?
A:大学の学生addressから(学生が登録した)携帯や自宅addressへの転送
Q:携帯addressは頻繁に変わるがどう対策?
A:毎回の授業時に何らかの形で携帯addressを打ち込む作業をしてもらえば変更
されても対応できるのではないか
Q:登録ミスへの対応は?
A:前もって(履修者名簿により)登録するのは大学のaddressなので基本的には
ミスはない;docomoの携帯アドレスの場合,あて先の1通がエラーになると,そ
の他のあて先にも届かなくなることがある
Q:addressにより個人が特定できるという根拠は(情報漏えいなどの問題)?
A:大学のaddressを基本として,どこに転送するかは本人に選択・登録してもら
うことで極力避けたいと思っている
Q:大学の(現在の)掲示板を移行する形を考えているのか?
A:そう考えている
Q:mailも読まず携帯も持たない学生にはどうしたら→全学生に携帯を渡してしま
うのはどうか?そしてmail addressを固定(変更不能)にしてしまうのはどうか?
A:携帯の普及率は大学入学時点でかなり大きいので,更に携帯を持たすのはどう
かと思う;mail address固定は,やむを得ない事情により変更する必要が出てく
る可能性がある
C:typing→キーボードアレルギー,自宅PCが無く練習少ない学生には敷居が高
い;しかし,PCを支障なく使えるためにはtypingが必須と思われる
Q:対戦は,特定の学生に勝敗が偏る形ではないのか?
A:競馬の対戦をモデルにして考えている;実在しないダミーの学生も入れている
(対戦は匿名でしているので);よって全勝や全敗の学生はいないようにしている
Q:データ入力はスキャナ+OCRソフトなどを利用できないか?
A:検討したことはないので分からない;マークシートは用紙が高価なので使いづらい
Q:ソートの問題について,穴あき用紙を使うのはどうか(昔のパンチカード的発
想)?
A:学生に作業をさせた時の仕上がりが一定ではないので,不確実性があるかもし
れない

3.その他

フォーラムについて
『改訂版 情報倫理』の印税の社会的還元のひとつとして
『改訂版 情報倫理』を100部フォーラム時に配布(第1部で)

---以下BBSの高橋先生,横山先生の記事より転載したものに一部追記(重要ポイ
ントを→Newと記す)

恒例ですが、案内はそれぞれの団体が出します。以下の2系統で案内です。
テーマ
 情報教育学研究会(IEC)側
     「第15回情報教育フォーラム」
        −−初等・中等教育における情報モラル教育−−
 JADIE情報モラル委員会側
     「  ・・」
        −−初等・中等教育における情報モラル教育−−

プログラム(案)
日 時 12月11日(日曜日)
場 所 大阪大学中之島センター 7F 講義室3
第1部 
テーマ:初等・中等教育における情報モラル教育
    共催 JADIE情報モラル委員会
    共催 情報教育学研究会(IEC)
時間 13:00−17:00     
受付:13:00
挨拶 13:30−13:35 
 JADIE 情報モラル委員会委員長
 高橋参吉(千里金蘭大学 人間社会学部)

司会 中條道雄(関西学院大学 総合政策学部)→New
研究発表 13:35−15:15 (1件25-30分)
1.村田育也(北海道教育大学 旭川校)
初等教育におけるインターネットの使い方・使わせ方
2.阿濱茂樹(金沢大学 教育学部)
携帯電話のしくみの学習を通して学ぶ情報モラル
3.山上通惠(神戸甲北高等学校)
情報モラル指導に関する学校全体での取り組み
4.e-ラーニング教材「情報モラル」(構想)紹介(10分)
 データパシフィック
 契約はデータパシフィックと実教出版の間で相談してもらい,まとまりつつあ
り;中高一貫校をターゲットに構想→New

休憩 15:15−15:30(第2部の受付をアナウンス)→New

パネル討論 15:30−17:00
テーマ:ケイタイと情報モラル
司会 高橋参吉(千里金蘭大学 人間社会学部)→New
パネラー 講演者(村田育也,阿濱茂樹,山上通惠)+野部緑→New

(同じ建物の7Fから移動)→New
第2部 17:30−19:00→New
大阪大学中之島センター 2Fカフェテリア・スコラ
「情報倫理(実教出版)20万部突破記念パーティ」
司会:田中規久雄(大阪大学)→New
定員50名(Max70名)   (補助計算は50名×5千円=25万円+α)
参加費2000円        (領収名札等を発行)
事前申し込みなし。先着順 (13時から受け付け)
---転載終わり

この回検討・確認された事項:
第1部・2部ともIEC会員に優先的に参加していただきたいので参加申込をお願い
したい
IECの会員には,受付等していただきたいので,12時半頃には集合していただきたい
1部の受付の段階で2部の受付もいっぺんに(シール等貼った領収名札等を発行)
1部の受付時に本(資料)も渡す
休憩時に2部参加希望する人へのアナウンス
2部のみ参加者→あるとすればIEC会員,実教出版関係者
受付責任者は横山先生,補助は角宏美先生
看板等は業者に依頼
記録(写真撮影)は工藤先生
第2部実務責任者(食事・飲み物関係)は飯田先生

次回研究会予定:
第190回研究会 2006年1月8日(日)13:30〜17:00
場所:関学大阪梅田キャンパス
グループ枠(第1G)
自由枠(未定)
以降予定:
191回研究会 2006年2月12日(日)13:30〜17:00
192回研究会 2006年3月12日(日)13:30〜17:00