第252回IEC研究会議事録

日時 : 2011年6月12日(日)
     13:30〜17:30
場所 : 関学大阪梅田キャンパス
       大阪市北区茶屋町19-19
     アプローズタワー10階1002番教室
     電話:06-6485-5611
     http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/

司会:江見
書記:奥田
出席者:中村(州),江見,奥田,西本,山田,広田,田中(規),工藤,中村(民),井口,荒木,中西,石井,田中(秀),石桁,正木,野部
見学者:山室
(敬称略)


内容:

(注)高等研の発表。

○諸会連絡
・6/9東京
HTML5
Microsoft・Adobeが共催!

→Win8の話

・6/15・16大阪OMM天満橋
NewEducationEXPO
クラウド,防災など

○グループ枠(高等研)
1.「朝日新聞」の全面広告にあった「関西の大学力」−「大学が目指す力」とは…
石桁正士先生
朝日新聞が1大学に対して1面使えるようにした(1面1000万)
5/24〜26
各大学が「〜力」という言葉を2つずつ挙げる。
変わった言葉が多い。
→学都力,女志力,女生力
高校生対象というよりも保護者(親)対象のようである。
→ただし,皆が掲載しているから掲載させるという面が大学側にあり。
→本来の広告の趣旨からすれば異常である。

日本の大学では,講義で知識を教えても,創造的に使うように指導するところまではいってない。

学士力が必要。
本来は大学側が意識して生徒を指導するべきだが,文部省を始め,大学外から指摘さ
れるようになってきている。

「学部卒業生は,専門を知った教養人」「大学院修了生は,教養ある専門人」であるべき。
→東大名誉教授寺崎昌男氏

○256回記念冊子について
・1人最大8ページ(印刷の関係上,偶数ページがよい)
・8割くらい内容が決まったら見切り発車する。
・書式はWordで提出,最終的にはePubでまとめる。

Word→InDTP→c&紙
・8/10(水)が1次締め切り
・国会図書館に出す(実績作り)
・寄稿資格に制限は特になし。過去に在籍していた方でも構わない。
・ePubの公開範囲は?
→国会図書館に納めるという了解を投稿の段階で取る。

○自由枠
2.アメリカのACM/CSTA「K-12ComputerScienceカリキュラム」−Standardの概念−
中條道雄先生

教育においては,連邦政府は州政府に対して介入することは違憲となっている。
マイノリティーが履修しやすいように配慮する点が日本と大きく異なる。
アメリカの高校の教育では,日本のコンピュータ専門学校のような授業もする。
→プログラミングやグラフィックスなど
AP-CS科目では,高校で大学レベルの授業が受けられる。

レベル1:基礎的な技能を通して基盤原理を紹介
レベル2:特定のCS科目を教える
レベル3:概念を応用して現実世界における解を創出

ComputationalThinkingにはモデリングなどが入っている。
→日本の教育界ではアンタッチャブル状態である。

この発表に対して山田先生から以下の本の紹介がありました。
『技術評価の工学入門』(原題TheMan-MadeWorld)
EngineeringConceptsCurriculumProject
平松啓二(訳)
オ−ム社(1973)
ISBN:9784274020049

モデル化とシミュレーションを扱った高校の教科書だと聞いています。古いですが本質的には今も使えるかと。
絶版ですが古書で1000-2500円ほどで手に入りそうです。

ついでにご紹介しておきます。

『漫画コンピュータ・サイエンス』
ラリー・ゴニック(著),野崎昭弘(翻訳),高岡稔(翻訳)
白揚社(1984)
ISBN:9784826900249

○書籍紹介
3.中西先生による本の紹介
スノーボール・アース:ガブリエル・ウォーカー,渡会圭子:本

数学の自由性(ちくま学芸文庫):高木貞治:本

E=mc2――世界一有名な方程式の「伝記」(ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ):ディヴィッド・ボダニス,DavidBodanis,伊藤文英,高橋知子,吉田三知世:本

生命・DNAは宇宙からやって来た(5次元文庫マージナル):フレッド・ホイル,
チャンドラ・ウィクラマシンゲ,茂木健一郎:本


ねじとねじ回しこの千年で最高の発明をめぐる物語(ハヤカワ文庫NF):ヴィトルト
リプチンスキ,WitoldRybczynski,春日井晶子:本

5.IECフォーラム20回記念および256回研究会記念。
(1)日程
・第1案11月12日(土),13日(日)
・第2案12月24日(土),25日(日)
・第3案12月27日(火),28日(水)
のうち、西野先生のご都合を考慮して第3案で決定されたことを確認する。

(2)記念論集の制作について
・事務局横山
・江見
・印刷田中規久雄先生
…電子書籍ePub(京朋社),PDFと紙媒体が併用。

(3)当日のイベント
A 倫理の50万部突破記念講演(案:高橋先生)
B IECフォーラム20回の奇跡。

パネラー形式
IEC研究会の発展を4期にわけて語る。
・創成期…西之園先生,石桁先生,細川先生のどなたかが語る(案)「パワー社知恵」 
・ネット黎明期「光と影」…高橋先生
・教科「情報」黎明期…西野先生あるいは森本先生
・部会活動活発期…200回記念以後。中西先生。

C そのほか
Ustreamはやる。
懇親会

以上