第281回研究会の記録 日時:2014年2月9日(日)13:30-17:00 場所:大阪電気通信大学 寝屋川キャンパス A401(教職支援室) 司会 :中西 書記 :奥田 出席者:岩ア、山室、中村(民)、中西、森石、江見、宮野、米田、梶木、石桁、正木、奥田、山口(見学) 欠席者:横山、中村(州)、石川 1.諸会連絡 ・3/ 8(土) JSiSE関西支部 学生研究発表会 2.研究報告 グループ枠「高等情報教育研究グループ(60分) □岩ア重剛先生 学生のプレゼンテーションのやる気 −−−IGF法によるやる気グラフから−−− (1)やる気研究の紹介 ・1975年 石桁先生と共同研究を開始 ・やる気の事実を基に考えるという態度を尊重しながら研究を続ける。 (2)IGF法を用いた記録の仕方 ・調査期間中のやろうと思った気持ちの上昇、下降をグラフ用紙を用いて、カーブとして描く方法 →主観的な気持ちをグラフ化する。 (3)IGF法について (4)IGF法による調査事例 ・約40の大学、短大、高専にて調査を実施した。 ・約2万人の学生のデータを収集する。 ・中小企業の経営者、管理職、社員も対象とした。 ・約4千人の社会人のデータを収集する。 (5)調査用紙の記入方法 (6)やる気の調査用紙の解説 ・記録者は後に用紙に記録するので、印象に残ったものが記入されてやすい。 (7)グラフ記入用紙 ・プレゼンテーションワークショップの発表時間(13時〜14時半) ・発表した学生が実際に記入した事例を紹介(大学2年生、大学3年生、大学院生、大学4年生など計7人) ・描かれたグラフによって分析のしやすさが違ってくる。 →グラフの変化ポイントに目印をして、どこでどのようにやる気が変化したのか記述している方とそうでない方がいた。 (8)まとめ 質疑応答 ・グラフの記入時間が10時〜16時までにした理由は? →プレゼンテーション・ワークショップに参加した発表者の出席状況 (早めに来場して準備をしたり、ぎりぎりに来たりなど)をみるため。 ・やる気のデータを取得してどうするのか? →記入者になぜやる気が変化したのかということを記述してもらうことで、やる気の分析資料とする。 ・IGF法をやるときに、被験者のやり方を統一しておくべき 自由枠1(60分) □奥田(仮想環境構築についての報告) ・古い開発環境など複数のOSを利用するために仮想環境「Hyper-V」を使用した。 →1台のPCに複数のサーバーを独立して運用できる。 →ゲストOS同士でネットワークを構築できる。 ・学校関係だと、履修登録や合格発表など、ピークの時期が異なるシステムを1つのサーバーにまとめると効果的である。 意見 ・大阪府で統合ネットワークが導入された(Ubuntu + Windows7)。 →数万人の職員が利用できる。 自由枠2(30分) □山口(小中高いじめ通報システムの導入に関する調査) ・既に神奈川県とアメリカでシステムを導入している。 →密告システムや反教育的という意見もある。 ・現在の日本のでは効果は限定的 ・加害生徒からの隔離、避難が難しい。 ・いじめに対する抑止力を考え直す必要がある。 質疑応答 ・現在ある目安箱に対するこのシステムの優位性は? →いじめられている人が申告しやすい。 3.その他 ・「数理研」は後日にして、次回は「倫理研」か「初等中等研」が実施する? ・今年のフォーラムの話(開催場所の話など) 回覧 本2冊紹介(中西) ・「発酵は力なり」小泉武夫 NHKライブラリー 2004 ・「腸をダメにする習慣、鍛える習慣」藤田紘一郎 ワニブックス新書 2013 以上