第284回研究会の記録

日時:2014年5月11日(日)13:30-17:00
場所:西宮大学交流センター

司会:中西
書記:矢島
出席:田中規、村田、石井、広田、横山、安谷、工藤、山室、中條、正木、矢島、中西、梶木、中村民、高橋、石川
欠席(届け出あり):
外部講師:稲川孝司先生(大阪府立東百舌鳥高等学校)

内容:
1.会務(諸会連絡・報告,情報回覧等)
事前にBBS(http://ml.psn.ne.jp/iec-ken/BBS/)に書き込みをお願いします。

回覧:
 1:佐藤智明、矢島彰、山本明志「大学 学びのことはじめ」ナカニシヤ出版
 2:中川淳一郎「ネットのバカ」新潮新書
 3:遠藤美季、墨岡孝「ネット依存から子どもを救え」光文社
 4:月刊高校教育「加速する『教育再生』」学事出版
 5:東大ケーススタディ研究会「地頭を鍛えるフェルミ推定ノート」東洋経済新報社
 6:石浦章一「脳を使うのがうまい人、へたな人」大和書房
 7:金成隆一「ルポMOOC革命」岩波書店
 8:サルマン・カーン「世界はひとつの教室」ダイヤモンド社
 9:現代思想4「ブラック化する教育」
10:竹内和雄「スマホチルドレン対応マニュアル」中公新書ラクレ
11:吉岡友治「東大入試に学ぶロジカルライティング」ちくま新書
12:中央教育審議会高大接続特別部会審議経過報告及び初等中等教育分科会高等学校教育部会審議まとめ案」に対する意見
13:国立教育政策研究所教育課程センター平成25年度教育課程研究指定校事業研究成果報告書「情報技術を活用した効果的なコミュニケーション能力を育む指導方法等の工夫改善についての研究

2.研究報告
(グループ枠)
情報倫理教育研究(倫理研)
1)WebならびにDVD教材を活用した情報倫理授業(高橋参吉先生)
    情報メディア学科1回に行っている情報倫理の授業紹介。
    DVD教材に、IPA、文化庁などのコンテンツも加え、C-learningを活用した授業例。

2)帝塚山学院大学でのiPadを活用した授業(高橋参吉先生)
    1年生にiPad MINIを貸与して2年目。
    情報メディア概論(1年、今年と昨年)、アルゴリズム(2年、今年)
    クレジットカードの登録なしで、Apple IDの取得する場合の苦労。
    アルゴリズムの授業で有用な動画教材がある。

(外部講師)
稲川孝司先生
「情報技術を活用した効果的なコミュニケーション能力を育む教科横断型授業の研究」
・PDCAサイクルによる新聞作成授業
・フューチャー・クラスルームでの教育
・普通教室におけるタブレットPC活用法の研究
・マルチメディアルームでの教育
・iPad活用例
 英語のディベート授業
 発音確認用自分撮り
 英語でCM作成
 古典の授業での教材提示
 音楽での活用
 数学での活用
・体育館におけるICTを活かした恊働学習
・英語による海外旅行提案コンテスト
これらを経て、教科横断型授業に取組んだ。
教科指導におけるICT活用はどうすれば普及するかをテーマとした取組みの報告。
一方向の一斉授業だけからどのようにしてコミュニケーション能力を育む授業へ移行させていく。
AppleTVを用いて、生徒がiPadで発表する。

横断型の例
・英語科と情報科のスケジュール打ち合わせ
・英語でワークシート下書き作成
・情報でワークシートの作成
・英語でスクリプト作成
・情報でリハーサル
・両方で英語によるプレゼンテーション
・英語で確認テスト
このようなやり方から、英語科のみで全てを実施するように、横断型から単独型にしていくことを目指す。
教員向け講習の内容は、電子黒板セミナー、PowerPoint講習、iBookAuthor利用セミナー、iPad+AppleTVなどである。
共用のiPadに残っているファイルの扱い、情報の先生がどのように教育の情報科に携わるべきか、拠点校中心の取組みと教員中心の取組みの違い、などについて質疑応答が行われた。


(自由枠)
iPadの導入・使用事例の交流(石川高行先生)
大阪国際大学グローバルビジネス学部における、学生へのiPad配布の取組みについて報告がなされた。

3.その他
・フォーラムについて
JSiSE全国大会最終日(9月12日)午後にIECフォーラムを開催することについて、JSiSE全国大会実行委員会に、会場と時間の確保を申し入れることとなった。
会員に対して、9月12日午後の出席、9月12日の宿泊、9月13日午前の出席について調査し、9月12日午後出席者が話題提供者となれるようにフォーラムテーマを検討する。9月12日の宿泊以降は、原則としてIEC会員のみを対象とする。

・研究会会場について
6月研究会は、京都市左京区百万遍の京都情報大学院大学で開催する。7月は西宮市民交流センターで開催することを検討する。

・グループ枠について
6月にシステム研の発表が難しいため、システム研グループ長から、発表順の入換えの希望があった。メール等で打ち合わせて調整する。

以上